GABAはどれぐらい摂るとストレス解消になるの?
現代はストレス社会と言われており、メンタルの不調による病気なども多く存在しています。その中で注目されはじめたのがGABAです。
GABAを摂取すると、興奮している時や、緊張している時、イライラしている時に働く、交感神経を落ち着かせることがわかっています。
GABAは普段から、人間の体内で作られるものですが、ストレスを過度に感じていたりすると、多くのGABAが使われてしまい、GABA不足になります。そうすると、体が疲れやすくなったり、リラックスできないなどの状態に陥ることが予測されます。
そもそもギャバとは
GABAとは、ガンマアミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略称で、アミノ酸の一種です。
普段から体の中で作られる成分のひとつで、動物や植物にも存在している成分です。
私たち人間のような哺乳類では、特に脳や脊髄に多く存在しており、興奮状態を抑え、精神を安定させるなどの、抑制系の神経伝達物質として使われています。
GABA(ギャバ)の働き
次のような作用でリラックス効果を促します。
副交感神経の活性化
脳のβ(ベータ)波に対するα(アルファ)波の比率を増加。
コルチゾール濃度などのストレスマーカー(指標)を減少。
GABA(ギャバ)の効果
リラックス効果をもたらし、ストレスを軽減する
ストレスを感じている際は、交感神経が働き、緊張状態となります。この緊張状態が続くと、なかなかリラックスすることができず、ストレスを感じやすくなります。
そこで、GABAを摂取すると、睡眠時やリラックスしている際に働く、副交感神経を優位に働かせることできるので、リラクゼーション効果が期待できるとされています。
実際に、健康な12名の若い男性に30mgのGABAを与える実験では、摂取30分後から、副交感神経活動が顕著に上がったことがわかっています。
また、別の研究では、GABAを摂取すると、緊張やストレスを軽減するα波が上昇するという結果もあり、こちらもストレスに効果があることがわかっています。
血圧の上昇を抑え、血圧を下げ
GABAを摂取すると、交感神経の末端から出るとされ、血管収縮作用があるノルアドレナリンを抑制することができ、その結果血圧の上昇を抑えることができるとされています。
成人で血圧が高めの健康な人や軽症程度の高血圧者にGABAを摂取させる研究では、副作用を伴わずに血圧を改善することができたという結果が出ており、GABAが血圧を下げる作用があることがわかっています。
睡眠の質を高める
睡眠前にGABAを摂取すると、副交感神経を優位に働かせることができ、心を落ち着かせ、リラックスすることができるので、入眠しやすくなり、その結果質の高い睡眠につながると考えられています。
中性脂肪を低らす
GABAは、エネルギーの消費を高め、内臓の代謝を上げる働きがあります。
また、血液中の中性脂肪やコレステロールに働きかけ、脂質代謝を促すことが
分かってきました。GABA により、肝臓のたん白合成が促進され、エネルギー源
として体内の脂質が消耗されるのではないかと考えられています。また、GABA
とたん白質 を一緒に摂ると、代謝がさらに高まるとも言われています
GABAを多く含む食品は
GABAを含む食材は発芽玄米、トマトやなすなどの野菜類、納豆や漬物などの発酵食品に多く含まれています。
どれぐらい摂取すると良い??
薬物相互作用はありません。なお、一般的なガイドラインとしては、6時間以内に600mg、24時間以内に1,200mgを超えないように摂取することが推奨されています
まとめ
チョコレートなどの菓子類にGABAが含まれている商品もあります。手軽にGABAを摂取できますが、高脂血症など生活習慣病を改善したい場合は要注意。余分な糖分も摂取されるため、菓子類ではなくGABAサプリを選びましょう。
薬物相互作用はありません。なお、一般的なガイドラインとしては、6時間以内に600mg、24時間以内に1,200mgを超えないように摂取することが推奨されています
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